ロログ

ネタバレ映画感想とかいろいろ

海外映画

『ベイマックス』感想

ベイマックス (字幕版)マーヤ・ルドルフAmazonディズニー系列の映画はいくつか見てるけど、評判が良くても自分にとってはそれほどでもない作品が多い中で『ベイマックス』は面白かった。不満点もあるけど、それでも尚いい作品だと思える。ちなみに見ている…

『ミスト』感想

ミスト (字幕版)トーマス・ジェーンAmazon結末だけ知ってたけど問題なく楽しめた。クリーチャーのビジュアルはちょっと安っぽいけど、この映画はクリーチャーとの戦いがメインではないので然程問題でもないかなと。パニックになった人間の描き方はちょっと大…

『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』感想

今日はハロウィンなので、題材がハロウィンなのかクリスマスなのかよく分からない本作を鑑賞。ストップモーションの技術はすごいしキャラクターデザインも結構好みだけど、期待しすぎた感は否めない。ハロウィン・タウンのキングであるジャックがクリスマス…

『ホーンテッドマンション』感想

ビビリなのでアトラクションのホーンテッドマンションには行ったことがないのだけど、こちらの映画はエディ・マーフィーが主役であるところからも分かるように、ホラーというよりコメディ要素が強くて見やすかった。内容は可もなく不可もないけど、テレンス…

『モンスターズ・インク』感想

初ピクサー映画だったけど、問題を起こしまくる子供が苦手なのでブーの存在が辛く、前半は何度も投げそうになった。それでも見続けられたのはサリーとマイクのコンビが楽しかったからで、モンスターズ・インクの心臓部に突入するクライマックスはアトラクシ…

『LOOPER / ルーパー』感想

「未来からタイムマシンで送られてきた人間を殺して処分することを任務としている主人公の前に、未来の自分が送られてくる」という発想は面白いのに、そこから強引に付け足したような話を見せられるのがもったいない。特に二人のジョーが会ってからは矛盾点…

『リロ&スティッチ』感想

正直「エイリアン」と「ホームドラマ」の組み合わせは合っているように思えないし、後半も強引な展開になるけど、最後にはリロもナニもスティッチも可愛かったのでまあいいかなと思ってしまった。ユニークなキャラクターデザインも好きだし、アニメーション…

『勝手にしやがれ』感想

噛み合わない男女を描いているのだろうけど、ぶっちゃけしょーもない内容なんよねこれ。でも最後まで観ていられたので変な映画だなとも思った。とにかくミシェルが窃盗常習犯のクソ野郎なんだけど、刹那主義を貫こうとするこの主人公の言動のことごとくが痛…

『ピノキオ』感想

私が子供の頃に初めて見たディズニー映画は『アラジン』なので初期の作品を見るようになったのは最近だけど、良くも悪くも想像とは違うものが多くていつも驚かされる。『ピノキオ』も「人形とおじいさんの優しい映画」だと思ってたのに、そうでもないのねこ…

『フライト・ゲーム』感想

密室サスペンスは大好物なんだけど、この映画は不満が結構ある。犯人の計画に無理があるし、ビルが疑われていく過程にも説得力がない(上官マレニックがビルに非協力的ですぐビルを犯人扱いするし、ビルの乱暴な捜査スタイルもちょっと不自然に見えた)。誰…

『ピーター・パン』感想

ピーター・パンがクズでびっくりした。こんな男やったんかお前! 自由と言えば聞こえはいいけど無責任で、それも「子供だから」の一言で片付けられそうなのがずるい。あと嫉妬の描写がやたら多かった。ティンクはウェンディを墜落させようとしたし、人魚も水…

『ザ・スーサイド・スクワッド / "極" 悪党、集結』感想

ジェームズ・ガンというと『GotG』が何故あんなに評判が良いのか私にはまったく分からないので、今回はあんまり期待せずに見たけど思ったよりは楽しめた。音楽も良かったし気合いの入ったゴア描写も見応えがあるし、後半の「これがやりたかったんかい」と思…

『スポットライト / 世紀のスクープ』感想

都合の悪い事実を隠蔽するカトリックの闇を記者が暴いていくのを見ていたら、今まさに問題になっている旧統一教会のことを思い出さずにはいられなかった。宗教というのは思った以上に良くも悪くも人々の暮らしに根を張っているのだなと痛感させられる。派手…

『ブラッド・ダイヤモンド』感想

ダイヤモンド採掘の利権を巡る内戦、密輸、少年兵、人種差別などの問題を取り上げた社会派映画で、私は「紛争ダイヤモンド」のことも知らなかったので衝撃を受けた。内戦の描写も容赦がなく迫力もあり、アクション映画としても見れる。あとディカプリオとジ…

『ナイスガイズ!』感想

ストーリーは陰謀を扱っているわりには小粒なんだけど、その分ゆるーいキャラクターとキレのいいギャグとテンポでぐいぐい引きつけてもらえた。70年代のアメリカを舞台にしているところも良かったな。とにかくライアン・ゴズリングが落ちる。落ちまくる。一…

『白雪姫と鏡の女王』感想

白雪姫を勇ましい王女にアレンジしたストーリーは可もなく不可もなく、ギャグも事前の予想通りに合わないところが多かったけど、王子を手に入れようと躍起になる女王役のジュリア・ロバーツや、そんな女王に辟易しながらも逆らえない侍従ブライトン役のネイ…

『きっと、うまくいく』感想

名作と言われる映画を鑑賞。インド映画らしくミュージカルパートもあり、三時間という長さがハードルになってたけど、見てみたら確かに評判通りいい映画だった。しかし倫理観的に気になるところも多く、それがノイズになっているのが惜しい。とにかくランチ…

『ザ・ドア / 交差する世界』感想

あらすじを読んだ時はタイムトラベルで娘を失った過去を改変するSFかと思ってたけど、実はパラレルワールドを舞台にしたサスペンスだったのが意外で、でも予想とは違った展開に繋げたりもしていて思った以上に楽しめました。あとマッツ・ミケルセンを堪能す…

『12モンキーズ』感想

テリー・ギリアム監督の作品は難解なイメージがあったので身構えていたけど、これは案外ストレートなタイムトラベルムービーだった。ジェームズが忙しなく現在と過去を行き来させられるのが面白かったし(しかしあのいい加減な転送装置は何なのか)、特に伏…

『ジェーン・ドウの解剖』感想

ここまでしっかり解剖シーンを描いた作品を見たことがなかったので、親子が手際良く仕事をこなしていく前半は面白かった。胴体にメスを入れたり皮膚をペロンとめくったり心臓を取り出したり脳を調べたりとグロテスクなんだけど、二人が業務として淡々と切り…

『ザ・コンサルタント』感想

高機能自閉症の主人公が会計士をやりつつ殺し屋もやってる話、と聞いて『イコライザー』や『ジョン・ウィック』みたいな感じを想像してたけど結構違った。周囲の評判はいいけど後半まではそれほどでもないかな、とも思っていた。頻繁に入る過去のフラッシュ…

『羅小黒戦記 / ぼくが選ぶ未来』感想

評判がいいのは知ってたけど私の予想をゆうに越えてきた。序盤はピンと来なかったけど可愛い猫型シャオヘイのおかげで見ていられたし、スロースターターな点以外はほぼ満点に近い大傑作でした。魅力的なキャラクターと世界観、躍動感のある映像演出と、どれ…

『ターミネーター3』感想

過去作の焼き直し感はあるし(ジョンとケイトの関係も一作目のサラとカイルに近い)、T-Xが胸を大きくしたりT-850がストリップバーに入ったり星型サングラスをかけたりなどのギャグ要素は滑ってるし、二体のターミネーターのキャラクターも定まってない印象…

『ブレット・トレイン』感想

ギラギラした文字の演出、落ち着きのない時系列弄り、雑な交通整理ゆえに全体的にガチャガチャした群像劇という印象もあるし、伏線回収もあまりスマートではないのだけど、新幹線という乗り物は元より大好きだし、狭い車内で暴れ回るアクションや日本刀、因…

『ラスト・アクション・ヒーロー』感想

あまり評判は良くないらしいけど、好きな要素はたくさんあったし素直に楽しめたところもあったしで思った以上に満足した。とはいえ気になるところもあって、まずキャラクターが弱いのは惜しい。ジャックはシュワちゃんの演じる主人公としてはありきたりで、…

『クーリエ / 最高機密の運び屋』感想

国も立場も違う二人の男のブロマンスが熱い。派手なアクションシーンはないけど、サスペンスとドラマで盛り上げてくれる良作でした。ベネカン目当てで見たようなものだけど、だんだん本物のスパイらしくなっていくサラリーマンを好演しており、終盤の痩せ方…

『RUN / ラン』感想

車椅子生活を余儀なくされる娘が献身的な母親の歪んだ本質に気づいて何とか逃げようとする、というシンプルなスリラーで、脚本は最後までほぼ予想通りに進むものの映画の見せ方が上手いのか普通に面白かった。ダイアンがやべえ母親だということは早くに分か…

『KUBO / クボ 二本の弦の秘密』感想

ストップモーションアニメの制作過程の一部がエンドロールで見られるけど、とにかく尋常じゃない作業量の末に出来上がったものだということは伺えます。なのにキャラクターの表情は豊かだしアクションなど動きも自然かつアクロバティックで、制作に携わって…

『地獄の黙示録 ファイナル・カット』感想

戦争映画を娯楽として消費することに抵抗感がないと言えば嘘になるけど、三時間という長尺が気にならないほどに面白かった。特に哨戒艇でゆく地獄巡りの、滑稽でコミカルでスペクタクルな描写が圧巻。印象的なエピソードはいくつかあるけど、中でもロバート…

『雨の日は会えない、晴れた日は君を想う』感想

タイトルの雰囲気から恋愛映画っぽい印象を受けるけど、毎日の生活の中の空虚なルーティンに溺れ、心が麻痺していった男の破壊と再生の物語だった。主人公の振る舞いは荒唐無稽で共感しづらいけど、「湧いて然るべき感情が湧いてこない自分に焦燥感を抱く」…