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『RUN / ラン』感想

RUN/ラン(字幕版)

車椅子生活を余儀なくされる娘が献身的な母親の歪んだ本質に気づいて何とか逃げようとする、というシンプルなスリラーで、脚本は最後までほぼ予想通りに進むものの映画の見せ方が上手いのか普通に面白かった。ダイアンがやべえ母親だということは早くに分かるほどテンポが早く、一時間半でサクッと終わるのも良し。クロエ役のキーラ・アレンは熱演していたし、サラ・ポールソンの演じるダイアンは気持ち悪く、そこから怖さが滲み出ていたのがよかった。

ただ、赤子が盗まれたという記事をダイアンが取ってあるところは脚本上の都合を感じて気になった。七年後のエピソードもピンと来ない。私好みの着地ではあるんだけど、七年も経ってるのにクロエがわざわざ母親のところに出向いてまで復讐するというのが、それまで見てきたクロエ像と上手く結びつかないんですよね。ここは素直に「母親の支配から脱出できた」という締め方で良かったよーな気も。