ロログ

ネタバレ映画感想とかいろいろ

2022-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『CURE』感想

ゴリゴリのミステリだと思ってたから、オカルティックなサスペンスだったのは予想外。唐突なシーンの切り替わりや印象的なショットなど、とにかく映像表現が面白かった。更に空の洗濯機が回る音、水音、雨音、波音などで耳にもアプローチをかけてくるんよね…

『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』感想

私は二時間で濃密な物語を堪能できる映画という媒体が好きなので、映画の新作を見るためにドラマの視聴を要求される最近のMCUにはちょっと嫌気が差してたんだけど、『バキ翼』はドラマでしか描けない話だと思ったし、その上でたいへん面白かった。黒人がキャ…

『モダン・タイムス』感想

初めてサイレント映画を見たので何もかもが新鮮だった。喜劇王と呼ばれるチャップリンの映画を見たのも初めてだったけど、主演、監督、脚本、音楽、編集までこなすチャップリンの多彩な才能と、アクロバティックな身体能力の高さにまず驚いた。正直あんまり…

『名探偵コナン / ゼロの執行人』感想

あむぴ推しの友人に連れられて劇場で見た映画を、数年ぶりに見た。三つの公安や協力者の存在などがややこしく当時はあまり楽しめなかったんだけど、アホな私は四度目の視聴でも話がよく分からなかった。犯人の正体も面白くないけど、ただ、大掛かりなテロを…

『笑の大学』感想

三谷幸喜の脚本は合う時と合わない時との差が大きいけど、これは合ったし面白かった。笑いを知らない検閲官と笑いを愛する喜劇作家の取調室での攻防を描く会話劇で、小さな密室内で物語が進行するのにあんまり退屈しなかったんよね。十中八九、舞台のために…

『うる星やつら / オンリー・ユー』感想

高橋留美子の作品は『らんま1/2』と『めぞん一刻』しか知らないので『うる星やつら』をちゃんと見るのは劇場版が初めてだったけど、この時からすでにキャラクターのフォーマットが固まってて瞬時に「高橋留美子の世界」だと分かる安心感が心地良かった。ラム…

『SNS / 少女たちの10日間』感想

支配欲に塗れた男性による少女への性的搾取をテーマにしたドキュメンタリーで、こうした囮捜査のような撮り方はフェアではない気もしつつ、グロテスクな現状を炙り出す意義があったとも思う。彼らは相手が大人だと騙せないから年端も行かない子供たちをター…

『メイドインアビス』感想

子供が主人公になってる話には惹かれないし、途中までは「キャラクターの目の色が綺麗だな」とか「続きを見たいとは一応思えるかな」くらいのテンションでダラダラ見てるだけだったけど、10話くらいから盛り上がってきて最終回は大号泣だった。面白かった。…

『名探偵コナン / 純黒の悪夢』感想

面白……くはなかったなこれは。ここ数年は『コナン』の世界から離れており、黒の組織やFBIや公安の人間関係をほとんど忘れていたので、特に説明がなかったのもあって相関図の把握にちょっと手間取った。殺人事件は起きないし、犯人を追うわけではないのでミス…

『ポセイドン・アドベンチャー』感想

シーパニックムービーとしては普通に面白かった。群像劇で人間ドラマを描こうとしているからか序盤は各キャラクターを描写するのがやや退屈だったけど、豪華客船が転覆してからは一気に物語が動く。CGが使われてない時代の、派手ではないんだけどリアルな迫…

『名探偵コナン / 異次元の狙撃手』感想

『コナン』劇場版は評判が良さそうなものを選んで見てるんだけど、期待外れの作品が多いので合わないのかもしれない。今回は事件関係者が多い上に、外国人の名前ばかりで覚えにくく事件の把握に難儀した。情報量が多すぎる。そのくせ事件は面白くないし冗長…

『ルーム』感想

「拉致られて狭い納屋に監禁され、その間に子供を産んだ女性」が主人公と聞いて『すべてがFになる』の真賀田四季を思い出し、いつか見ておきたいなと思っていた。しかし実際に見てみて圧倒されたのは、狭い納屋の世界しか知らない少年ジャックを演じたジェイ…

『名探偵コナン / 迷宮の十字路』感想

退屈だった。事件は面白くないし、謎を解いていく経緯も分かりづらく、犯人が判明するクライマックスもなんでか盛り上がらない。更にいつものレギュラー陣に平次と和葉を加えてこの二人の関係もクローズアップしたからか、全体的に中途半端な印象があるんよ…

『オール・ユー・ニード・イズ・キル』感想

ループを題材にした物語は多いけど、これはまんま「強くてニューゲーム」なのでゲームが好きだった人間としては馴染みのあるものでニヤニヤできる。何度もループするけど端折っているところもあり、おかげでテンポ良く進むしその編集こそが物語にも生かされ…

『名探偵コナン / ベイカー街の亡霊』感想

名作らしいと聞いて期待してたけど、私は楽しめなかったなあんまし。『コナン』の世界で舞台をわざわざ仮想空間にしてしまうところに旨味を感じないというか、とにかく「好みじゃない」の一言に尽きる。肝心のジャック・ザ・リッパーの正体もつまらなかった…

『リーサル・ウェポン3』感想

これは面白くなかった。リッグスとマータフの掛け合いやギャグはくどくなり、リッグスのキャラクターも面白いというよりはいい加減なところも出てきてちょっとな……。前作から登場したレオも続投してるけど無理に登場させてる感があるし、扱いも酷いもので笑…

『リーサル・ウェポン2 / 炎の約束』感想

リッグスから自殺願望が消失したのもあってコミカルになったけど、これはこれで面白かった。敵の正体は早々に分かるのに外交官特権により逮捕できず、中盤からは警察(というかリッグス)と南アフリカ領事館とで嫌がらせ合戦が続くので停滞感はあるけど、嫌…

『リーサル・ウェポン』感想

刑事のバディムービーとしてはお手本になりそうなくらいに安定して面白かった、というかお手本にされてきたんだろうな。正直、ストーリーに特筆すべき点はないけど、ベトナム戦争の従軍経験者である二人の刑事のやり取りがいい。特に、ちょっと不安定で危う…

『マザー!』感想

今まで600本近く映画を見てきたけど、胸糞レベルでいうなら上位に来る。主人公夫婦の広い家に見知らぬ人間が次々やってきて厚かましく図々しくやりたい放題するというだけの話なんだけど、これが本当に見ていて嫌な気分になる。それが延々と。とにかく如何に…

『ロブスター』感想

期日までにパートナーを見つけないと強制的に動物にされてしまう世界を舞台にした不条理コメディで、とにかく変な映画だった。ヨルゴス・ランティモスらしい作品だと思うけど、『籠の中の乙女』や『聖なる鹿殺し』は面白かったのにこちらは合わなかった。「…

『名探偵コナン / 天国へのカウントダウン』感想

劇場版 名探偵コナン 天国へのカウントダウン高山みなみAmazon黒ずくめの男たちの組織が登場するけど、あの組織は原作で動かさにゃならんから劇場版で思い切ったことは出来んだろうというメタなあれこれがあり、大した出番も無さそうだなと思ってたら意外に…

『ガタカ』感想

ガタカ イーサン・ホークAmazonキービジュアルの印象から遺伝子管理社会を舞台にしたスタイリッシュなSF映画かと思ってたんだけど、それは間違ってはいないものの、愚直に夢を追いかける主人公を映す青春映画でもあったのは予想外。殺人事件が起きたりしてサ…

『フルメタル・ジャケット』感想

フルメタル・ジャケット (字幕版)マシュー・モディーンAmazon海兵隊のブートキャンプやベトナム戦争の風景を淡々と映し、道徳や尊厳が破壊された末に剥き出しになる残虐性を浮き彫りにしていく。見る前は反戦映画だろうと思ってたんだけど、カメラが向ける目…

『ライフ・イズ・ビューティフル』感想

ライフ・イズ・ビューティフル (字幕版)ロベルト・ベニーニAmazon主人公の後先考えない自己中心的な振る舞いをギャグや美談として描くような作品は特大地雷なので、名作と名高い『ライフ・イズ・ビューティフル』も合うはずがなく、私にとっては嫌いな作品にな…

『宇宙戦争』感想

宇宙戦争 (字幕版)トム・クルーズAmazonトム・クルーズとスピルバーグという超大型タッグの作品にしては評判が良くないらしいけど、私は面白かった。確かに後半で失速はするんだけど、概ね「分かりやすいパニックムービー」かつ「恐怖のロードムービー」とし…

『名探偵コナン / 瞳の中の暗殺者』感想

劇場版 名探偵コナン 瞳の中の暗殺者高山みなみAmazon事件関係者の人間関係がやや複雑で相関図を把握しづらかったのと、コナンや警察の捜査や推理が雑に感じたのとでミステリとして楽しむには微妙だったし、中盤は停滞感もあったけど、蘭の記憶喪失から展開…

『グリーン・ランタン』感想

グリーン・ランタン (字幕版)ライアン・レイノルズAmazonかなり不評だったらしく、ライアン・レイノルズ自身がネタにしているのは私も見たことがある。でも実際に鑑賞してみたら「良くもないけど特別悪くもない」という印象で、ネタにされるほど酷いとは思わ…

『ダンサー・イン・ザ・ダーク』感想

ダンサー・イン・ザ・ダーク(字幕版)ビョークAmazon胸糞が悪くなる映画として知られるタイトルだけど、タイミングが合わずなかなか見れないでいたのをようやく見た。確かに暗い話ではあったし主人公も好きじゃないけど、鑑賞後の後味は悪いものじゃなかっ…

『トップガン マーヴェリック』感想

前作から正統進化したような王道作品を、真摯に作り上げた続編でした。飛行アクションも迫力満点で、単純な飛行シーンでもコックピットでのパイロットの振る舞いからして前作とは情報量が違いすぎるし、何が起きてるのか分からなかったドッグファイトも分か…

『名探偵コナン / 世紀末の魔術師』感想

劇場版 名探偵コナン 世紀末の魔術師高山みなみAmazon今回から哀ちゃん、平次、高木刑事などお馴染みのキャラに加え、怪盗キッドまで登場したことでオールスター感があり、すんげえ豪華な作品になっていた。特に私は哀ちゃんが好きなので、劇場版でようやく…