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『名探偵コナン / 純黒の悪夢』感想

劇場版 名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)

面白……くはなかったなこれは。ここ数年は『コナン』の世界から離れており、黒の組織やFBIや公安の人間関係をほとんど忘れていたので、特に説明がなかったのもあって相関図の把握にちょっと手間取った。殺人事件は起きないし、犯人を追うわけではないのでミステリとしても手応えがないんよね。勝手な行動ばかり取る少年探偵団にイライラさせられたのもある。でも黒の組織ががっつり関わってくるし(特にベルモットが好きなので彼女の登場は嬉しい)、クライマックスの一瞬の盛り上がりは素直に楽しめたのでそこだけは好きです。

印象的なのは観覧車の上で殴り合い宇宙が突如として勃発するところで、そんなことをしてる場合じゃないのとそんなことをする場所じゃないのとで結構シュールなんだよな。ちょっと笑ってもうたやんけ。しかしヘリのローターの結合部を撃つまでのコナン、赤井、安室の共闘は熱かった。その後の転がる観覧車や巨大なサッカーボールはやりすぎ感があるけど、まあいいんじゃないか『コナン』なら。一方、ゲストキャラのキュラソーは「劇場版の新キャラ」かつ「黒の組織の人間」という時点で死ぬんだろうなとメタな予想はしてたけど、思ったよりもむごい死に様でびっくりした。しかもそれを哀ちゃんが目撃してるのが……。