名作らしいと聞いて期待してたけど、私は楽しめなかったなあんまし。『コナン』の世界で舞台をわざわざ仮想空間にしてしまうところに旨味を感じないというか、とにかく「好みじゃない」の一言に尽きる。肝心のジャック・ザ・リッパーの正体もつまらなかったし、ゲーム中での退場の仕方が「誰かを庇って命を落とす」というパターンばかりなのも雑だなと。クライマックスの列車での対決は蘭の「ライヘンバッハの滝」作戦まではいいと思ったけど、その後にコナンが一時でも諦めてしまうところに作者の都合を感じて強烈な違和感が。あと結局、諸星くんだけ成長できてないまま終わったところも気に入らない。
犯人の正体が最初から明かされている『古畑任三郎』のような仕様だったのは新鮮だったけど、それが作品の面白さに寄与しているようにも見えなかった。ただ、優作が出てきて親子共演が叶ったところは美味しかったです。