ロログ

ネタバレ映画感想とかいろいろ

『宇宙戦争』感想

トム・クルーズスピルバーグという超大型タッグの作品にしては評判が良くないらしいけど、私は面白かった。確かに後半で失速はするんだけど、概ね「分かりやすいパニックムービー」かつ「恐怖のロードムービー」として楽しめたので満足度は高め。エージェントでも超人でもない、一般人のダメな父親を演じたトムもすんごい良かった。

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『名探偵コナン / 瞳の中の暗殺者』感想

事件関係者の人間関係がやや複雑で相関図を把握しづらかったのと、コナンや警察の捜査や推理が雑に感じたのとでミステリとして楽しむには微妙だったし、中盤は停滞感もあったけど、蘭の記憶喪失から展開するドラマはまあまあ面白かった。

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『グリーン・ランタン』感想

かなり不評だったらしく、ライアン・レイノルズ自身がネタにしているのは私も見たことがある。でも実際に鑑賞してみたら「良くもないけど特別悪くもない」という印象で、ネタにされるほど酷いとは思わなかった。ただまあ「ネタにされるほど酷くはない」という評価は、それはそれで悲惨か……。

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『ダンサー・イン・ザ・ダーク』感想

胸糞が悪くなる映画として知られるタイトルだけど、タイミングが合わずなかなか見れないでいたのをようやく見た。確かに暗い話ではあったし主人公も好きじゃないけど、鑑賞後の後味は悪いものじゃなかった。私は好きだなこの映画。何よりも主役を演じたビョークが良すぎる。歌声が好みだったし曲もいい。演技も自然で、セルマ役は彼女以外は考えられないほど。グラグラ揺れる不安定なカメラ演出は大嫌いだし、それを二時間半近く見せられるのに途中離脱することもなく一気に見終えたので、私はセルマの物語にそれだけ没入していたのだなと。

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『トップガン マーヴェリック』感想

前作から正統進化したような王道作品を、真摯に作り上げた続編でした。飛行アクションも迫力満点で、単純な飛行シーンでもコックピットでのパイロットの振る舞いからして前作とは情報量が違いすぎるし、何が起きてるのか分からなかったドッグファイトも分かりやすくなった。ストーリーもシンプルで、ミッションもシミュレーション付きで丁寧に説明してくれるのがありがたい。そして無人機の台頭によりパイロット不要論が囁かれる中でもパイロットであろうとするロートル兵の姿が、トム・クルーズの映画に対する姿勢そのものに重なってぐっと来るんよね。まさに「トムの、トムによる、ファンのための映画」だったと思います。

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『名探偵コナン / 世紀末の魔術師』感想

今回から哀ちゃん、平次、高木刑事などお馴染みのキャラに加え、怪盗キッドまで登場したことでオールスター感があり、すんげえ豪華な作品になっていた。特に私は哀ちゃんが好きなので、劇場版でようやく登場してくれたのが嬉しい。ただ、エッグに纏わる謎や殺人事件よりも、コナンの秘密が誰にどのようにしてバレるのか、という軸で進むストーリーの方が面白かった。あと後半は舞台を古城に移して『インディ・ジョーンズ』のような冒険映画になるので、ますますミステリ映画としての印象は薄くなっちゃうのよな。それでもコナンとして真正面から犯人を糾弾するクライマックスが熱いし、「いつもより豪華な劇場版」というだけでも楽しめる。

『名探偵コナン / 14番目の標的』感想

小五郎の知人がトランプのナンバーに見立てて次々と狙われていく序盤は面白かったんだけど、犯人が登場(声で分かるのが面白いし終盤の熱演も良かった)してからはちょーっと微妙。ああでも大好きな英理さんの登場は嬉しかったな。小五郎のおっちゃんの格好良いところが見れるのも美味しい。

沢木の犯行動機には納得できなかった。味覚障害になって天職を失ったことには同情するし馬鹿に出来たものじゃないけど、手の込んだ殺し方をしているのもあって強引に見えちゃうのよな。その強引さで「沢木は殺意を抱いたから他人には強引に見えてもそういうものだ」と突っ切って欲しかったけど、そうした勢いもなかったのでもやもやしてしまう。事故の原因になったモデルの奈々や、沢木を直接馬鹿にした辻が恨まれるのはまだ分からんでもないけど、料理エッセイストの仁科への動機は八つ当たりと言っていいのでは……。