ゾンビの溢れる国でなんとか生き延びる擬似家族を描くホラー・コメディ二作目。前作は結構楽しんだ記憶があるけど、今回はあんまり乗れなかった。クライマックスではさすがに少し盛り返してくれたけど、それ以外がちょっと……。倦怠期カップルと化したコロンバスとウィチタは見ていて面白くなかったし、タラハシーは前作のトゥインキー愛がそのままシフトされたかのようなエルヴィス・プレスリーに夢中なおっさんになっていてまあまあ面白いんだけど、良くも悪くもブレないので飽きも感じてきた。大量に増えた「無事な人間」も無駄に増やしている感があり、作品でもあまり活かされてないよーな（マディソンはヒロインのウィチタを食う勢いで面白かったけども）。新種のゾンビT-800も曖昧な扱いで終わってしまったのがもったいない。私には物足りない印象が強く残る続編でした。
コロンビアの女神が向かってくるゾンビをトーチで殴る冒頭は笑ったしワクワクもしたけど、正直これが一番面白かったかもしれない。
あと気になったのがエンディングで、「いい人」を求めていたリトルロックがバークレーを見限って一人になったのにコロンバスとウィチタ、タラハシーとネバダがそれぞれイチャイチャしているのがなんかもうね……。まあ本人がどう思ってるのかは知らんけど、私なら捻くれそうだなと。しかしヒッピーコミューンのバビロンはいくらなんでも呑気すぎるので、長くは保たんよねあれ。
