底の浅い映画だった。なーんもかんもが薄い。致命的なのはキャラクターが立ってないところで、比較的目立っていたデッドショット、ハーレイ・クイン、ジョーカーの三人ですらパンチが足りておらず悪党というにはしょっぱい。アクションもつまらないし、それぞれの能力を活かせてないからタスク・フォースXである意味がない。ディアブロの使い方も中途半端。そもそもエンチャントレスの目的や能力がよく分からないのもアレ。一番キャラが立ってたと言えるのがウォラーなのは何ともな。ことあるごとにエンチャントレスの心臓をプスプスやってるのはこえーよ。
マゴロビのキャッチーなビジュアルが良かったから最後まで見れた感はあるけど、ハーレイのキャラクターも薄いので本当に外見だけだった。ショーウィンドウを壊してバッグを取るシーンも取ってつけたような悪党アピールが辛い。
というかジョーカーは『ダークナイト』を見たことで「孤独だからこその強力無比な魅力の持ち主」というイメージが定着していたので、違う作品とはいえ彼女がいたことにショックを受けたんだけど、そんな自分が面白かった。いやでもここからあの理想的なヴィランになっていく、というならまあ。まだ完成に至っていないというか、若いジョーカーっぽさはあったかなと。そもそも出番が少ないというのもあるけど、彼はメンバーじゃないからしゃーないか。
尻を披露してるマゴロビを差し置いてフラッグ大佐がヒロインやってたのは面白かったです。