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『スティング』感想

スティング (字幕版)

スティング (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video

期待しすぎた。前半が退屈で、列車内でのポーカーからちょっと面白くなってきて何とか最後まで見れた。確かに最後は視聴者である自分が作品に騙されていたことに気付かされるけど、それまでが退屈だったのもあってそこまでの快感は得られなかった。ピークは電信屋に会わせろと言われて即興でキャラクターや舞台を用意するシーンで、実にスマートかつ鮮やかな手口で惚れ惚れした。

作品から漂う空気は良かった。自動車とか服装とか雨で濡れたコートとか、そういうのがいちいち絵になる。テーマ曲も知ってる曲で驚いたというか、まさか『スティング』の曲だったとは……。章ごとにタイトルが入る演出も今見ると斬新だった。でも最大の魅力はポール・ニューマンの格好良さにあるのだと思う。何もせず佇んでいるだけでも様になっていたし、あれだけの仕掛けをサラッと用意出来るのも痺れる。というわけでコンゲームの名作というよりは、ポール・ニューマンの渋さとロバート・レッドフォードの足の長さを堪能する映画として楽しんだ。