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『めぐり逢えたら』感想

めぐり逢えたら (字幕版)

めぐり逢えたら (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video

結構トンチキな恋愛映画だった。まずラジオを聞いただけで会ったこともない人に惹かれてしまう、という展開が現実的じゃなくて乗れないし、ラジオのパーソナリティにもイライラしてしまった。サムとのやり取りはなんだか間怠っこしいし、奥さんについて聞くのもそういう番組なのだと分かってはいても鬱陶しすぎる。この冒頭で合わないなと感じたから見るのをやめたら良かったんだけど、トム・ハンクスが好きなので最後まで見てしまった。最後まで見ても合わなかった。

一番厳しいのがアニーのキャラクターで、彼女のストーカーとしか言えない行動はTwitterの画像から住所を特定して突撃するような人と何の違いがあるのか分からん。更に職権濫用もしているので始末に負えない。終盤のニューヨークでのウォルターとのやり取りも、神経を逆撫でするような発言が多くて参った。婚約解消を申し出たアニーにウォルターが「いいよ」と答えたら露骨に安堵するのもイラッとしたし、そこで「大丈夫?」と聞くのも無神経すぎないか。助走をつけて背中でも蹴り倒してやろうかと思った。

亡くなった妻のことが忘れられずにいたのに、ジョナにも彼女がいることを知って張り合うようにヴィクトリアとデートするようになったサムもよく分からないけど、きっかけはどうあれ前に進もうとしているのであればいいと思う。けど会ったこともないアニーを上げるために、ヴィクトリアをいちいち下げる描写が入るのがいやもーきっついなこれ。ジョナも父親に好きな人が出来たらいいと願っていたのに、相手がヴィクトリアだと気に入らず邪魔をするのが身勝手すぎる。手紙だけでアニーを勝手に運命の人だと決めつけるのもちょっとな……。まあ子供だからしょうがないとも言えるけど、飛行機に乗って一人でニューヨークまで行ってしまうのは子供の暴走と片付けるには限度を超えているし、サムはもっとジョナに怒ってもいいと思うな私は。

ところで映画ネタが多かったけど、サムが「アメリカ中の男が震えた」という『危険な情事』は見たくなった。いつか見たいな。