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『天使にラブ・ソングを…』感想

天使にラブ・ソングを・・・ (字幕版)

天使にラブ・ソングを・・・ (字幕版)

  • 発売日: 2018/11/11
  • メディア: Prime Video

およそ欠点らしい欠点がないアベレージの高い作品で、退屈なシーンもなく一気に見終わった。後味もいい。ストーリーは分かりやすく起承転結が明確なコメディで、尼僧に扮した型破りなデロリスによる教会の在り方の変化とギャングとの鬼ごっこという、二つの大きな流れが上手く噛み合っていて物語に没入しやすかった。生まれ変わった聖歌隊が楽しそうに歌うシーンは何度かあるけど、どれも最高なんだよね。ラストは大団円を締めくくるのに相応しいステージで、見ていて本当に気持ち良かった。

明るく優しいデロリスを始めとしてキャラクターも魅力的で、最初は頭が固かったけどデロリスを認めるようになる院長と、ギャングのボスにしてはどこか可愛げがあるのに格好良さも備えているヴィンスが特にいい。この三人はキャスティングも神がかっていて、ウーピー・ゴールドバーグマギー・スミスハーヴェイ・カイテルのうち誰が一人欠けても駄目だったと思う。メアリー・ロバートも可愛かったし、一人だけ修道服じゃないから目立つのも美味しい。メアリー・パトリックも最初から友好的で、安心感を与えてくれるのが大きかった。

とにかくウーピー・ゴールドバーグの魅力がこれ以上はないくらいに発揮されている。この人のお茶目な笑顔がめちゃくちゃ可愛いんですよね。