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『アイアンマン2』感想

アイアンマン 2 (字幕版)

アイアンマン 2 (字幕版)

  • ロバート・ダウニー・Jr
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ちょっとごちゃついたストーリー構成になってて乗りづらいところもあったけど、なんだかんだで楽しめた。ヒーローになったのに毒素にやられている自分の体の限界を感じて荒れたり、パーティでも醜態を晒してペッパーやローズの信頼を失ったりして、それでも周囲の助けを得てちゃんと復活するトニーがいいんだな。今回はトニーだけでなくイワンも含めての「父と息子の物語」でもあり、トニーが更に掘り下げられていたのも良かった。父親からの愛情を得られなかったと考えていたトニーが、実は愛されて期待されていたのだと知るところはぐっと来る。その父親がS.H.I.E.L.D.創設メンバーだったという事実も熱い。

今回のヴィランであるイワンはまあ逆恨みだと思うけど、トニーには劣るものの彼も天才であり、ドローンを操作するところは戦略としてはなかなか面白かった。でもやっぱり映画的には中に人間がいないと盛り上がらないんよね。最後には彼もごついスーツを着て襲ってくるけど(そいや前作のオバディアの着たスーツもごつかったな)、それよりも刑務所でのトニーとのやり取りが印象的だったな。アイアンマンの今後を神に例えて煽るところは特に。

ローズも前作でスーツを纏うフラグが立っていて楽しみにしていた分、キャスト変更はちょっと残念だったけど期待以上の活躍が見られて満足。他にも美味しいところを持っていくナターシャ、一般人に留まりつつも彼なりに頑張ってくれてて頼もしいハッピー(余談だけど『シェフ』を先に見ていたので、今になってあれは『アイアンマン』の同窓会だったのだと気づいた)、小物感が逆に魅力的なハマーと個性に満ちた人々で溢れていて楽しい。

一番好きなシーンはドーナツのオブジェでドーナツを食べているトニーにフューリーが声をかけるところで、その後のナターシャを交えた店内での会話もワクワクした。この三人が特に好きなのかもしれない。あと序盤の公聴会も、ハマーや議員のムカつく感じとそれを傲慢な態度でいなすトニーの口論が痛快で楽しかった。