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ネタバレ映画感想とかいろいろ

『世界にひとつのプレイブック』感想

パートナーの喪失でトラウマを抱えた男女の再生を描くロマンティック・コメディ。評判はいいようだけど、唐突な展開の多さが気になって私は入り込めなかった。役者の演技を見るのが楽しかったから最後まで見られたけども。情緒不安定な主人公を演じたブラッドリー・クーパージェニファー・ローレンスの両人はもちろん、ギャンブル狂の父親役ロバート・デ・ニーロやお調子者の友人役クリス・タッカーも良かった。彼らが演じるキャラクターはみんなどこかおかしなところがあるのもいい。が、そんなキャラクターたちが設定とプロットに動かされている感がどうしても付きまとう。惜しい。

それでも好きなシーンもあって、ダイナーで失礼なことを口にするパットにティファニーがキレるシーンと、終盤のダンスコンテストで5点を取って大喜びのパットたちを当惑の目で見つめる大会参加者や司会者のシーンは楽しかった。ダンスが終わった後、逃げたティファニーをパットが追いかけるところも好きだな。とにかく感情的なティファニーが可愛いんだよね。それだけに、この作品に乗り切れなかったのは残念でした。