ロログ

ネタバレ映画感想とかいろいろ

『シャーロック・ホームズ』感想

シャーロック・ホームズ (字幕版)

シャーロック・ホームズ (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video

シャーロック・ホームズというとディアストーカーにインバネスを着て推理するヤク中の名探偵、というフワッとした知識しかなかったけど、この作品にはそんなイメージとは違う探偵がいた。エンディングで「アーサー・コナン・ドイル卿の創造したキャラクターに基づく」と書かれているように、私でもぼんやり思い浮かぶような従来のホームズ像は原作準拠とは言い難く、ガイ・リッチー監督版が原点回帰になっているらしいけど、ぶっちゃけ原作がどうとかホームズ像云々はさておいてRDJ演じるホームズとジュード・ロウ演じるワトソンが魅力的だったのでそれだけで満足した。有能かつ面倒で構ってちゃんな探偵と、近年は見るのもちょっと珍しいくらいの絵に描いたようなツンデレ(死語)医師のやり取りが楽しい。

が、事件や謎解きには魅力を感じなかった。終盤でホームズが種明かしをしてくれるのはありがたいけど、それまでの捜査や推理が散漫に見えたためか爆発的なカタルシスに結びついてない。アクションシーンも結構あるし派手なんだけど、ホームズの解説付きスローモーションによるバリツ(?)の演出は面白かったのに出番が少ないのも不満。戦闘派ならここぞという場面でもっと披露してくれると思ってたんだけどな。敵のブラックウッド卿も印象に残らなかった。

なんやかんや書いたけど、英国の街並みや衣装を見るのは楽しかったし(イギリス映画を見るたびに毎回言ってるけども)、探偵と医師によるイチャイチャバディムービーとしては楽しめたのでオッケー。私は好きだなこのホームズ。