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ネタバレ映画感想とかいろいろ

『ONE PIECE STAMPEDE』感想

尾田先生がしっかり携わった映画はどれも期待外れだったから期待してなかったんだけど、これは複雑すぎず薄くもならず分かりやすくバトルも熱く、有り体に言って素直に楽しめた。ルフィとウソップ以外の麦わらの一味の見せ場はそう多くはないけど、彼らは原作や他の劇場版作品では活躍しているしそこは特に不満でもない。それより原作でやるには難しそうな「オールスターなお祭り」を、海賊万博という心踊るイベントを舞台にがっつりやってくれたのが嬉しかった。『ワンピ』の映画は全部見ているわけではないけど、劇場版ならではの面白さが濃縮されていてやっと「満足させてくれる『ワンピ』劇場版」に出会えたという感じ。満足。

今回はロジャーの呪いに囚われている二人の男が敵として登場するけど、フェスタの方は立ち位置もあってあまり印象に残っておらず、一方でバレットは久しぶりに強さを感じられた敵だったのが良かった。過去もサクッと語られるだけなんだけど十分だったし、巨大化すると一気にしょぼく見えがちだけどバレットはそんなこともなかったな。最後はやっぱり根性論で主人公が打ち勝つんだけど、それまでの盛り上げ方が上手かったのとバトルシーンが見やすかったのとで気持ちが良かった。根性論最高。

そしてクライマックスでは海賊のルフィ、海兵のスモーカー、元七武海のロー、囚人のクロコダイル、七武海のハンコックとバギー、革命軍のサボによる共闘を見せられてブチ上がった。密かにCP-0のルッチが参戦してたりするのも燃える。ここは好きなキャラクターが多く集まっているからご褒美のようなもので、しっかり堪能した。最高の時間でした。

あと忘れちゃならないのがウソップの活躍で、彼が輝くと鳥肌が立っちゃうなやっぱり。己の力不足に嘆いてルフィに謝罪するところで泣いたし、ルフィがウソップはまだ負けてはいないのだと証明するためにバレットに向かうのが熱いし、最後にそれがきちんと証明されるのも良かった。本当にいいキャラクターですよね彼。

今回はバスターコールの発動や、お宝の中身が生半可なものではなくそれこそ「ワンピース」に通じる超重要なものだったりと、予想外の要素でストーリーを派手に駆動してくれたのも良かった。最後もビジョビジョの実により具現化されたエースとサボに見送られるルフィ、という図に泣けた。最高の締めでした。