疲れた。濃い上にくどくて長いからジャンクな胃もたれが残る。インドに詳しくない私が勝手にイメージしていたままのインドカルチャー満載で、テンションを上げて歌って踊って大団円で終わるから元気な映画ではあるんだけど、コテコテのカレーを出し続けられるとさすがに途中で飽きるんだな。ミュージカルパートも毎回長いので、結果として映画も二時間半をゆうに超える長尺になっているのも少し辛い。ダンス自体は迫力もあるし、コロコロ変わる衣装も含めて見ていて楽しくはあるんだけども。あと古い映画に言うのもなんだけど、カメラワーク、演出、役者の表情演技が古すぎる。古さが魅力に繋がることもあるし一概に悪いとも言えないけど、これはただでさえエネルギッシュな作品なのに古さが良くも悪くも拍車をかけていてますます濃い映画になっている。これが合う人にはたまらんだろうけど、私には厳しかった。
ムトゥのSE付きの無駄なタオルアクションとか、丘をゴロゴロ転がり落ちながら弾みでキスをして恋にドッカンと落ちるムトゥとランガとか、こーゆー思い切った馬鹿馬鹿しさは嫌いではなかった。
