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『オーシャンズ8』感想

このシリーズは豪華キャストの共演を楽しむだけの作品という印象でどれも物足りなかったんだけど、ほぼ「メンバーを女子に変えただけの一作目の焼き直し」なのに今回は結構楽しめた。というかシリーズの中で一番面白かった。すんげー意外。

なんつっても衣装を見る楽しさが加わったのがいい。美女がいい服を着て歩いている、というだけで目の保養になる。それと従来のシリーズにおけるダニーとラスティそのもののデビーとルーの関係が良かった。二人の緩くドライな距離感が好みで、仲間集めなんてもういいからずっとイチャついててくれんかなと思ったほど。特にルーは格好良すぎた。ケイト・ブランシェットが好きだからこの映画を見たようなものだったから、彼女の一挙手一投足に惚れ惚れ出来て満足。スカジャンを翻して颯爽と歩く姿なんてもう最高。

そしてこれが一番重要なんだけど、人数が減ったのが良かった。『オーシャンズ』シリーズの物足りなさはキャラクターが多すぎるところにも原因があったから、その点がクリアされたのは大きい。まあ七人でも多いし最終的には一人増えるけど、ダフネの加入理由が「同性の友達がいなくて寂しかったから」なのもなんか好き。あと安易なハニトラがなかったのも良かった。ダフネが一応やるんだけど、萎えるような流れでもなかったのは上手かったなと。

ただ、盗みがイージーモードになりがちなのはこのシリーズの伝統だけど、トゥーサンの特殊磁石の問題をナインボールの妹があっさり解決したり保険調査員がグルだったりイェンまで手伝ってくれたりと、唐突に強力な助けが入るのはちょっと気になる。それもシリーズお馴染みと言えばそうだけど、今回はいつも以上に雑なんだよな。まあイェンの登場はファンサービスでもあるんだろうけども(序盤でもルーベンがちょっと出ていた)。

そいやダニーは死んだとも思えないので、どこかでひょっこり顔を出すんじゃないかと思ってたんだけど登場せんのね。まあ下手に出さない方がいいんじゃね、とは思っていたのでこれで良かったと思います。