雨の日の猟奇殺人事件を刑事が追うサイコ・サスペンスで要するに和製『セブン』なんだけど、私はあんまし好きではないなこの映画。
気になったのは不自然な演技や演出で、いちいちわざとらしく見えてしまう。序盤のニートの露悪的な描き方、ことあるごとに聞かされる沢村の絶叫、クライマックスの沢村一家とカエル男の対決は特に気になった。もちろん映画にはオーバーな演出が必要なケースもあるのだろうけど、何度もやられると鬱陶しくなってくるんだな。
沢村監禁中もダレた。パズルはなかなか完成しないし過去回想が入るしで間怠っこしい。人肉ハンバーガーもブラフだったのはともかく、あっさりバラしてしまうのは何なんだ。将太が光線過敏症にかかったと思わせるラストもわざとらしさを感じて「うへー」って声出た。なんつうか、疲れる映画でした。