『メン・イン・ブラック』感想

メン・イン・ブラック (字幕版)

アクションとコメディとSFのそれぞれの要素がバランス良く配置されたバディムービーで、久しぶりに気楽に見れる作品を見た気がする。特にコメディ要素は下ネタもなく、私が見ても笑えるシーンが多かったのが良かった。KとJやバグやローレルなどキャラクターも立ってるし、エイリアンが地球人に擬態して普通に暮らしているという世界観も面白い。テンポもいいし尺も短いのが嬉しい。ストーリーも最終的には地球のピンチにまで追い込まれるしゴキブリだって何度も出てくるけど、根底にある陽気な空気はそのままで素直に楽しめる。猫も可愛かった。

黒スーツやサングラス、逆さまになって高速を爆走する車、奇妙な武器やニューラライザーといった各ガジェットのアイデアも良かったし、黒スーツ二人の歩く姿を後ろから追う画が多かったのも美味しい。すんげえ格好良いんだよねあれ。しかしニューラライザーはKに使うのだろうなとは序盤から予想してたけど、あっさり使ってたのは笑った。まあそういうところもこの作品らしいっちゃらしい。

印象的なシーンはいくつかあるけど、やっぱり公衆の面前で犬のフランクから情報を引き出そうと必死に揺さ振るKと、それを周囲の人にいちいち誤魔化すJのエピソードが特に好きだな。いいコンビだっただけに、最後にはコンビ解消になってしまったのはちょっと寂しい。