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『マジック・イン・ムーンライト』感想

マジック・イン・ムーンライト(字幕版)

マジック・イン・ムーンライト(字幕版)

  • 発売日: 2015/10/23
  • メディア: Prime Video

ガチガチの合理主義者のマジシャンが怪しげな霊能力者と会って恋の魔法にかかる話かな、と予想してたらその通りだったけど、性癖に刺さる要素が多くて思いの外楽しめた。

とにかくスタンリーのキャラクターがツボで、『イミテーション・ゲーム』のアランもそうだったけど私はこの手の偏屈な男に弱すぎる。おまけにこういう男が恋に落ちて悶える姿が大好物なので、スタンリーはどこを切り取っても美味しすぎた。スタンリーが言った「合理的な人間が非合理を信じれば正気を失う」は霊能力に対しての言葉だったけど、恋にもしっかり当てはまっているのが可愛いんだよな。あとヒロインだけじゃなく、主人公の色んな服装が見れるのも最高。どれもお洒落で可愛くて格好良かったし、コリン・ファースの七変化を楽しめるのが嬉しい。

ソフィもエマ・ストーンの大きな目がよく動いて、表情がくるくる変わるのがすんげえ可愛かった。特にスタンリーの皮肉に呆れながらも楽しそうに付き合う時の笑顔がとても好き。服も全部お洒落で可愛いから、スタンリーと並ぶだけで目の保養になるのが美味しい。しかし私は途中まで彼女をガチの霊能力者だと信じ込んでいたので、自覚している以上に自分が騙されやすいことも痛感させられてしまった。いかんな。

スタンリーが価値観をソフィにひっくり返されたり互いに惹かれ合ったりなど二人の気持ちの変化は、尺が短いのもあって今ひとつ描写が足りておらずピンと来ないんだけど、その分キャラクターの魅力や衣装、映像美で楽しめたし私にとっては好きな作品になった。