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『LUPIN THE IIIRD / 峰不二子の嘘』感想

このシリーズの劇場版は全部見てきたけど、今作は特に面白かった。子供相手に色気や話術が通用せず苦戦する珍しい不二子の姿が見れるし、一方でやっぱり色気や肉体を武器に敵を追い詰めたり美味しいところを掻っ攫っていったりなど不二子らしいアダルトな魅力満載で、「峰不二子は最高に格好良い女である」という分かりきったことをスマートに見せてくれるから満足感が高い。ルパンや次元も脇役ながら格好良いところもちゃんとあるし、ストーリーもシンプルで短いのに緩急もあって面白かった。とにかくバランスのいい劇場版だったなと。

今回はジーンという幼い少年とビンカムという改造人間を相手にすることになるんだけど、二人の「男」に対する不二子の嘘と冷酷さと愛情がしっかり描かれているところが好き。どちらも違う種類のものが不二子からそれぞれ与えられるけど、どちらもこの上なく不二子らしかったのが上手い脚本でした。

しかしこれまでのシリーズが全部繋がっていたとは思わなかったな。前作でも意味深な銭形の登場があったし、次は銭形主役回かルパン主役で締めるんでしょーか。