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『クレヨンしんちゃん / 爆発! 温泉わくわく大決戦』感想

日本の温泉を管理している温泉Gメンとお風呂嫌いのYUZAMEの戦いに野原一家が巻き込まれるいつものドタバタ娯楽作。

YUZAMEは風呂嫌いなのに地球温泉化計画を立てているのが謎だし、今回の映画のオリジナルキャラクターもみんな弱く物語への牽引力がない。せっかくの丹羽哲郎もいまひとつなんだよな。温泉と巨大ロボットという要素も上手く噛み合っておらず、ストーリーは微妙でした。

ただ、巨大ロボットが本格的に登場してからは盛り上がってくる。『エヴァ』の影響を受けているとしか思えない巨大ロボットの描写とか、巨大ロボットが街を闊歩してるのに軽くニュースで触れただけだったりテレ東ネタが登場したりするところとか、日本政府が何の対抗措置も取れず、それに伴って円安が発生する描写は『シンゴジ』を見ている時のような面白さがあって楽しかった。野原一家が自宅に辿り着いてからは日本という国への皮肉からは離れるので失速してしまうけど、エンディングが「いい湯だな」なのは好き。