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『ホーム・アローン』感想

家に一人取り残されてしまった少年が、泥棒を相手に家を守ろうと立ち向かうホーム・コメディ。クリスマスなので久しぶりに見たけど、大人になった今見ても面白かった。マコーレー・カルキンが全身をくまなく使って演じる少年の姿には可能性を感じられて何故か泣けてくるし、泥棒コンビのハリーとマーブのキャラクターも絶妙。泥棒との攻防では色んなトラップが発動しまくってひたすら楽しいし、中にはわりと危険なものもあるけどあまりやり過ぎに見えないようにはされていて、そのバランスも良かったんではないかなと。それと並行して色んな形の「家族」を描いていく分かりやすさも好み。しっかり笑えて最後にはホロリと泣ける、良質のクリスマスムービーでした。

しかし久しぶりに見て驚いたのはマカリスター家のケビンへの態度があまりにも酷いところで、そりゃケビンも捻くれちゃうよなと。特に冒頭はケビンがただただ可哀想だったから、最後は「いい家族」風にまとめてたし私もついつい涙ぐんだけど、頭のどこかで「本当にこれで良かったのか?」という疑問も湧いてしまった。

一番好きなシーンはビデオ映像を使った応対で、これは泥棒よりピザの配達のあんちゃんを相手にしていた時のパターンが好き。多分、この作品を何度見返しても同じところでニヤニヤする気がする。隣人マーリーじいさんとの教会での語り合いもめちゃくちゃいいんですよね。大人と子供の奇妙な友情にほっと出来る。