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『ホリデイ』感想

ホリデイ (字幕版)

ホリデイ (字幕版)

  • 発売日: 2016/04/01
  • メディア: Prime Video

ホーム・エクスチェンジを通して描かれる二組のカップルの話で、役者の魅力が出ていたのもあって四人のキャラクターが良かった。特にケイト・ウィンスレットの上品な美しさには改めて見惚れたし、ジュード・ロウも色んな魅力満載でより好きになった。ジャスパーとかいう無神経で自分本位なクズもいるけど、こちらはあんまりにも酷い男だから一周回ってゲラゲラ笑ってしまった。アイリスがジャスパーに三行半を突き付けるシーンは痛快だったけど、アマンダとアイリスが結果的に同じ場所で、同じく酷い男を、同じ追い出し方で別れているのが面白すぎる。

ストーリーは深入りしないようにしようとするアマンダとグレアム組も可愛かったけど、どちらかというとアイリス視点が好み。特にアイリスとアーサーの関係がいい。てっきりマイルズとのロマンスを描くものだとばかり思っていたから、近所のおじいちゃんとの交流を描いてきたのは意表を突かれた。マイルズとのやり取りもいい感じで、特にレンタルビデオショップでのデートやマイルズが作った曲をアイリスに聞かせるシーンが好き。アイリスとマイルズはどちらも付き合っていた相手が酷かったけど、二人ともけじめを付けた上でやっと二人の物語が始まる、というところで終わるのがいいよね。あとマイルズは映画音楽に携わる人間という設定だけど、この映画の音楽もハンス・ジマーが担当しているだけあって良かった。ちなみにアマンダも映画の予告制作に携わる人間という設定なんだけど、彼女の脳内でちょいちょい予告風ナレーションの演出が入るのが笑う。

四人が一堂に会するラストもハッピーで良かったけど、主役級のキャストがようやく勢揃いするという意味でもご褒美のような画だった。実に気持ちのいい終わり方で良し。環境を変えるのは大きいよね、とも改めて。