ロログ

ネタバレ映画感想とかいろいろ

『HiGH&LOW THE MOVIE 2/END OF SKY』感想

突っ込みどころは多いんだけど、そのくせアクションはべらぼうに格好良いのが相変わらずでずるい。私は「アホだけど格好良い」ものにたいへん弱いので、『ザム』の時点では「面白いじゃん」くらいのテンションだったのに、今回は楽しすぎてギャハギャハ笑いながら見てしまった。まさか二部作だとは思わずラストで目を剥いたけども。

力を入れているだけあってアクションの見どころは多く、特にクライマックスの駅での大人数によるバトルは壮観。White Rascalsの危機に山王、鬼邪高、RUDE BOYS、達磨が駆け付けるのは分かっていてもテンションがブチ上がるし、「SWORD協定じゃあ!」と啖呵を切るのが最初は一番乗り気じゃなさそうだった日向ってのも熱い。鬼邪高の騎馬戦も村山が本当に楽しそうなんだよね。あと善信の「隠蔽できるんだよぉ……」(ここの岸谷五朗の煽り方がまた素晴らしい)からの、コブラの見事な前蹴り(ここの岸谷五朗の蹴られ方がまた素晴らしい)でエンドロールに突入するのが本当に気持ち良かった。

琥珀さん・雨宮兄弟組のUSB争奪戦バイクカーチェイスもすごい。何故争奪戦なんかやってるのかよく分からんし、さっさとデータをアップすりゃいいのに何をモタモタしてるんだとイライラもするけど、アクション自体は迫力もあって面白かったのと、これこそが『ハイロー』なんだろうなと実感してしまったらどうでも良く……はなってないけどまあいいかなと。源治も和製ターミネーターで笑った。なんで?

空を見上げているだけで終わった感のあるスモーキーは残念だったけど、窪田正孝のスケジュールの問題? というか次で死にそうな気配が漂ってるしエリも嫌な咳をしてるしで大丈夫なのか無名街は。最後に撃たれたっぽい雨宮弟はまあ大丈夫だろうと根拠もなく思ってるけども。

琥珀さんは髪型の変化にも驚いたけど、そもそも何をしに九十九と二人で海外に行っていたのかが気になる(というか九十九が完全に琥珀さんの後妻状態なのが面白い)。あと琥珀さんが「あいつらがケンカすることは間違ってる。でもな、あいつらがケンカしようと思う気持ちは間違ってない」とナオミに言うシーンがちょっと面白くて、だんだん琥珀さんというキャラクターの味わい方が分かってきた。

そしてSWORDもいいけど私に刺さりそうなのは九龍のほうで、一堂に会するシーンはプロのヤクザならではの凄味があった。特に源龍海が車中で一瞬夜叉みたいな顔になったかと思えばすぐ無表情に戻る瞬間は「ぶほっ」て声出た。こんな笑い方ここ数年はしてなかったな……。その後、倒れてる構成員を起こしたかと思えばブチ切れるのも面白すぎる。他にも黒崎は岩城滉一の和装姿、って時点で格好良すぎてずるいんだよな。彼が一推しです。更に次はマフィアとの全面抗争ということで、九龍の活躍にも期待。