サイボーグ化して目覚めた男が攫われた妻を助けるため戦いに向かう姿を、全編一人称視点で見せるSFアクション。要するに「FPSな映画」で、酔うかなと思った映像には、劇場ではなく自宅で見たからか案外耐えられた（それでも終盤はやっぱり酔ったけど）。音楽の使い方も好き。が、「逃げる」「戦う」「ジミーと話す」という限られたカードだけで繋げているような映像にはどうしても飽きが来るんですよね。激しいノンストップアクションもそれが続くと単調になるし、最終的にはゴア表現にすら飽きてしまった。それと私は「自分がプレイ出来ないFPS」はゲーム実況でも楽しめないタイプなので、ヘンリーの物語にも全く乗れなかったっぽい。
そんな中で、ヘンリーを導いてくれるジミーのキャラクターは面白かった。死んでもすぐに新たなジミーが登場してくる背景にも惹きつけられたし、それが視聴を継続するモチベーションにもなった。それだけに彼の正体が判明してからは見続ける気力が落ちたけど、大佐ジミーが魅力的だったので最後まで見られたな辛うじて。あと馬に乗ろうとしたのに落とされて、そのまま逃げられるところは絶妙に間抜けで好き。
