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『アナと雪の女王』感想

面白かった。ちょっとストーリーは荒いけど、それ以上にぐっと盛り上げてくるので没入させられてしまった。ミュージカルが苦手な私でも楽しめたのは、やはり音楽が素晴らしいからだと思います。特に「Let It Go」は抑圧からの解放というシチュエーションだったこともあり、エルサがますます孤独になっていくというのに痛快ですらある。エルサを寒々しく祝福するような、ダイナミックでファンタスティックな映像も圧巻でした。戴冠式で城門が開く日、胸をときめかせたアナが絵画に合わせて動くシーンも楽しい。やはりディズニーの強さはここにあるのだと実感する。

ただ、後半はちょっと唐突だった。具体的に言うと、心臓を凍らされたアナが倒れ出したあたりから。いやそこはちゃんと序盤から伏線を張ってあるんだけど、話の運び方に問題があるのかびっくりしたんよな……。けどアナを救うのがクリストフとのキスだと思わせて、エルサとの姉妹愛で解決させたのは上手い着地だったと思います。「物語をハッピーエンドに導くのはプリンスからのキスじゃなくてもいい」という強い意志を感じた。

キャラクターはオラフがお気に入りで、暖房で溶けそうになりながらの「アナのためなら溶けてもいい」はぐっと来るよね。あとアナとクリストフがオラフと出会うシーンも好き。