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『ドラえもん / のび太の海底鬼岩城』感想

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海底というか海溝探検譚。ここに来て世界の命運がドラえもんたちに委ねられたり、しずかちゃんがみんなを「さん」付けで呼ぶようになったり、これまでのシリーズにあったお馴染みのOPを流しながらタケコプターで世界を移動するシーンがなくなったりと色々変化はあるものの、やっぱり「いつもの面白い『ドラえもん』映画」だった。突出した面白さがあるわけではないけど、何事も「普通に面白い」を安定して提供し続けるのが一番難しそうに思えるので改めて藤子・F・不二雄の偉大さを実感した。

カメレオン帽子やテキオー灯、水中バギーなどドラえもんの秘密道具の物語を占めるウェイトがこれまでに比べて大きいんだけど、バギーの扱いが酷いのはちょっと気になった。ポンコツポンコツ言われるけどそんな風には思えなかったし、溺死しかけたジャイアンスネ夫を助けた人物について話そうとしていたのを聞かなかったのはドラえもんなのに、何故かバギーが責められてて可哀想だった。幼く未熟な性格をしているのは確かだけど、「出来損ないのバギー」という扱いを受けるほどでもなかったと思うんだよね。

しかしエルが陸上人は戦争ばっかりしてると警戒していたけど、海底人もおんなじよーな歴史があったのは笑った。ムーとアトランティスはやっぱり冷戦時代のアメリカと旧ソ連が元ネタなんだろうな。