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『容疑者Xの献身』感想

ドラマ版は未視聴だけど、この映画を見る分には問題なかった。

タイトル通りの内容だけど、献身は究極の自己満足でもある、という独善的な面も描いていたのが良かった。その描かれ方がまた優しく残酷で、それが最後の遣る瀬無さに繋がっていくのがいいよね。石神の献身に対する、友人である湯川先生の葛藤と隣人である靖子の苦悩も美味でした。あと事件と直接関係のないところでは、女性というだけでいいように使われたりする薫の生きにくさが描かれていたのも印象に残っています。

しかし雪山のシーンは不自然すぎん? あれは余計なよーな……。