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ネタバレ映画感想とかいろいろ

『スピード』感想

最初のエレベーターでの事件から、『新幹線大爆破』の影響が見られるバスの走行、最後の地下鉄でのアクションまで、とにかくアイデア満載て緊張感が途切れないのがすごい。それに加え、王道を突き詰めたようなストーリーとキャラクターが合わさって気持ちいい。ひたすらエンタメとスピード感を突き詰めたような作品で、キアヌ・リーブスが若いのも相俟って瑞々しいパワーに満ちているようでした。ここまでやられると見ている方も疲れてくるけど、この疲れが逆に心地良いとすら思える。あとキアヌが演じると、どんなに暑苦しい展開になっても主人公が最後まで爽やかだったのが面白かった。デニス・ホッパーの演じる犯人も憎たらしい感じが出ていてよかった。

難を言えば、バスから脱出した後は消化試合感がある。これまでノンストップで面白い映像を見せられてきたから(飛行機に突っ込んだバスの爆発シーンも迫力があったから尚更に)、地下鉄に乗った時は「まだやるんかい」と突っ込んでしまった。まあそれでも最後まで面白かったけども。主人公とヒロインのキスで締めるラストも、この時代特有の無敵感が漂ってて微笑ましく眺めてしまった。が、それはそれとしてこの二人からはすぐ別れそうな気配もあり、そういうところを含めてタイトル通りスピード感のある映画でした。