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『ドラえもん のび太のドラビアンナイト』感想

アラビアンな世界観が好きなので普通に楽しめた。劇場版だと新衣装のお楽しみがあるけど、今回は貿易商なドラえもんやお姫様のようなしずかちゃんが可愛かった。あと自己紹介する時にドラえもんがアブドーラ、のび太がアリと来て、スネ夫ジャイアンがハッサンとクマサンだったのが絶妙で好き。

ストーリーはしずかちゃんがガチ目の恐ろしい目に遭っていたのと、ドラえもんがポケットを奪われてしまったのが新鮮でした(この時にスネ夫の言った「ポケットのないドラえもんなんてただの中古ロボットじゃんか」は酷すぎて、泣きながら怒るドラえもんに泣けた)。代わりにシンドバットがドラえもんの代わりを務めるかのように色んなアイテムを出してくるけど、予想通り未来人から贈られたアイテムだったことが判明するのがいいよね。それとドラえもんのポケットを盗んだカシムたちが、アイテムを出せても使いこなせず捨ててしまうところも面白かった。使い道を知らないとどんな万能な道具もガラクタと化す、という分かりやすい教訓。

そのシンドバットは未来のアイテムを使って夢のある暮らしをしているけど、その代わり孤独になっていることを伺わせる描写があったりもして、そこがものすごく印象に残っています。誰かが遊びにきても忘れ薬を飲ませて帰らせるから、彼は他人と繋がりが持てない。寂しいんだろうなとても。だから未来の人間だからか忘れ薬を飲む必要がなく、シンドバットのことを覚えているドラえもんのび太たちが、シンドバットにとって初めての友達になったのだと思います。

あと出番は少ないけどミクジンも可愛かった。ツアーガイドとしての仕事をちゃんとしているのに、ドラえもんたちにボロクソに言われてて前半はちょっと可哀想だったけども。