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『オズの魔法使』感想

古典的名作と名高い作品ではあるものの、制作の裏の闇深いエピソードは聞いていたし、ミュージカルがそこまで好きではないこともあり、期待しないで鑑賞したら意外にも楽しめた。ドロシーやトト(犬の演技力よ)は可愛いし、カカシやブリキ男やライオンが加わると賑やかで楽しいし(カカシの動きが素晴らしい)、序盤のセピアからカラーに変わる瞬間は感動的だし、ミュージカルを扱うだけあって歌もいい。力強いステップと共に歌われる「オズの魔法使に会いに行こう」なんかは特に元気が出る。

この作品はほとんどがスタジオで撮られているようだけど、スタジオにこれだけ豪華なセットを組み込んだというのがすごいし、味があって私は好き(スピルバーグの『フック』でも似たような印象を抱いた)。あのセットの中でマンチキンによるドロシー歓迎のカラフルなミュージカルが始まってからはディズニーランドの「イッツ・ア・スモールワールド」の雰囲気に通じるものがあって面白いというか、あのマンチキンランドのシーンが一番好きだな(「スモールワールド」の狂気感は『オズ』の作品世界にはないけども)。悪い魔女が死んだ死んだとはしゃぐ異様さも最高。

ストーリーはよくある話かもしれないけど、知能、心、勇気を求める三人はそれぞれがすでに持っているのに自覚がないので、適切なアイテムをオズの大魔法使が渡すことで自覚を促すラストは好き。あのおじいちゃん、いいキャラしてるんだよな出番は少ないけども。よく考えたらガルチさんとトトの問題は解決してないままだけど、ドロシーならなんとかなるよねと思える。

ところでルビーの靴が可愛かったんだけど、それはそれとしてグリンダがルビーの靴をドロシーに履かせたりしなければドロシーは狙われることもなかったと思うんだけどそこんとこどうなんですかグリンダさん。ドロシーを学習させるためとはいえ、わりと無茶苦茶よなあの人。