地中でうごめく化け物との攻防は陸上版『ジョーズ』のようで、難しいことは何もないシンプルな面白さがいい。突如襲ってくるモンスターに驚かされて、何度かビクッとさせられるのも楽しい。舞台が砂漠地帯の田舎町なのもいいし、かなりやばい状況なのに住民はわりとみんな気楽なんだけど、この緩さも嫌いじゃない。バルとアールの主人公コンビがなんだかんだでお人好しなのも可愛かったし、メルヴィンのクソガキっぷりも印象に残っています。銃をねだるメルヴィンにバートが「戦争になっても渡さん！」と断るシーンはスカッとする。バートとヘザー夫妻の攻めた格好良さも好き。
しかし終盤、住民同士でいがみ合いを始めた時は驚いた。こーゆーのは中盤にありそうな展開なのにこんな最後でやるんか、となんか笑ってしもたやんけ。
