ロログ

ネタバレ映画感想とかいろいろ

『前田建設ファンタジー営業部』感想

前田建設広報部が『マジンガーZ』に登場する格納庫(ロボット本体ではなく格納庫なのがユニーク)の実現を想定し、プロフェッショナルとして考証を重ねながら見積もりを作成していく映画と聞いて期待してたけど、思ってたのとはちょっと違った。「実際には作らないけど作るという体で進めていく」というところで拍子抜けしてしまったんですよね。開始から浅川のパワハラにげんなりしてしまったのもあるし、それがオーバーな役者の演技によって表現されるから余計に疲れてしまう。あと単純に、オーバーな演技は安っぽい映画にも見えてしまう。

が、開始から三十分経ったあたりから少しずつ楽しめるようになっていった。おかげで最初は乗り気じゃなかった土井たちと上手い具合にシンクロできたのは良かったよーな(?)。プロフェッショナルの仕事の矜持を感じられた時はぐっと来たし、トンネルの掘削現場や迫力のあるダムのシーンも良かった。逆にクライマックスのシミュレーションはやたらとしょぼいのが気になったけども。

ブレストや説明についていけず、たびたび宇宙に行ってしまう江本さんもキュートだった(私も何度か宇宙に行きかけた)。掘削に詳しい山田さんもいい人で江本が惚れるのもよく分かる。しかしチーム紅一点の女性社員が恋愛を動機として仕事にやる気を出す展開は、2020年公開の映画として見るとさすがにちょっと古いよーな?