いつもの『メイドインアビス』で普通に面白かった。劇場版という形でやるからには何か特別な話なのかなと思ったけど、普通にテレビアニメシリーズの続きなのねこれ。
プルシュカは可愛かったけど、「ボンドルド回」で「幼い子供」という時点でえぐい目にあうことは分かり切っていたから、まあ……。カートリッジになってしまったのは可哀想だけど、「生物が持ち得る意志」というものはなくなっているからかナナチとミーティほどの衝撃はなかった。プルシュカ本人も最後までボンドルドに何をされたのかちゃんと理解できてないようだし、あのような姿になっても尚ボンドルドを父親として慕っているのが救いと言えなくもない。「リコたちと旅をしたい」という夢も叶っているし、これで良かったのかもしれんね(本当にそうかな?)。ところでメイニャも元人間だったということはありませんか? そこんとこどうなんですか?
ボンドルドは危険な存在であることは間違いないけど、こういう人がこの世界には必要なのだろうなと思わせられるところもあり、嫌いにはなれないどころか好きなキャラクターかもしれない。この人のスタンスは一貫しており、最後までぶれなかったのもいい(関わり合いになりたくはないが……)。
しかし劇場版サイズだからか、展開が忙しない印象もあるかな正直。プルシュカがリコの白笛になるなら、プルシュカがリコに深い愛情を寄せていく過程をもうちょい丁寧に描いてほしかった。