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『ソー / ラブ & サンダー』感想

まどろっこしい展開、冗長な会話、くどいギャグでテンポが悪く、ストーリーも芯が通っておらず散漫な印象があり、最後まで乗れない映画だった。アクションも盛り上がれなかったし、CGもなんか微妙なクオリティでどうしたのどうしたのどうしたの。フェイズ4の流れには沿っておらず、『EG』の直後に見ても問題ない内容になっているのは良かったと思う。それだけに肝心の作品が面白くないのが残念でした。

冒頭ですぐGotGと別れるけど、『EG』でわざわざチームを組ませたのもあって期待していたから肩透かし感は否めなかった。でもまあしょうがないよなとも思うし、これはまだいいんよ。けど、クイルを始めとしたメンバーとソーのやり取りが一切面白くないのがちょっと……。この時点でテンションが下がってしまった。

そして一番退屈だったのがゼウスとの絡みで、ここはまるまる必要なかったんじゃなかろか。結局は武器を手に入れるだけで終わるなら他にもやりようがあったと思うし、結果的には新たな敵を作っただけのよーな。あと囚われの子供たちとソーが何度も話すところもかったるい。クライマックスで子供たちと一緒に戦うシーンのためなんだろうけど、そもそも彼らに戦わせる意味があるとも思えなかった。ゴアもクリスチャン・ベイルは熱演しているんだけど、あんまり印象に残らないのはなんでだ。

良かったところもある。元カノと元武器と今武器との奇妙な四角関係は面白かった。ムジョルニアが可愛いシーンはこれまでの作品でいくつか見てきたけど、ストームブレイカーも愛らしいじゃないですか。それと見る前に一番不安だったのはジェーンが新たなソーとなった経緯なんだけど、そこは案外納得できた。マイティ・ソーが格好良かったのも単純に嬉しい(ヴァルキリーも格好良かった)。

しかしワンダの悲痛さが際立ってるけど、ソーも大事な人をいつも失うのな……。