派手なCGなどを使わず不穏な空気を演出しているけど、あくまでも雰囲気にとどまっているからかミステリとしてもスリラーとしてもそそられず、道中はあんまり乗れなかったな。ゴシックな雰囲気は好みだったし、ニコール・キッドマンの陰のある美貌は作品にも合っていただけに惜しいけども……。
真相も鈍い私はチャールズの帰還でやっと気付けたものの、それ自体はそこまで面白いとは思わなかった（ところで一旦戻ったチャールズが再びよく分からない流れで物語から退場したのは不自然なよーな）。
しかし死んでも尚、屋敷から離れようとしないグレースたちは一家の悲哀を感じさせて結構好き。キャラクターやオチ、ストーリーは今ひとつだけど終わり方は好みだった、という意味では稀有な作品だったと思います。
