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『エクソシスト』感想

エクソシスト(字幕版)

母から「めちゃくちゃ怖い映画だから見るのはやめときなさい」と何度も言われていたホラーの名作をようやく鑑賞。怖い怖くないで言うと、まったく怖くはなかった。けど何度も書いてるように私はホラー映画に怖さは求めてないし、むしろびびりなので怖くないほうがありがたいくらいで、重要なのは面白いかどうかの一点に尽きる。が、これは「つまらなくはない」という感想に落ち着いた。「面白い」とも言えないけど、ただどうしてか「好き」寄りの映画ではあるかもしれない。

最初からホラー全開というわけでもなく、病院での検査を何度も経てクリスとリーガン母娘がたらい回しにされ、悪魔祓いに至るまでの過程を丁寧に描いているのは良かったと思う。首から採血するシーンとかちょっとゾワっとするものがあるものな。ただ、ちょっとテンポにもたつきがあるので中弛みも感じてしまった。悪魔がリーガンに取り憑くまでにも結構焦らされたし、話がなかなか動き出さないんよねこの映画。序盤のイラクでのメリス神父の発掘作業や、カラス神父のドラマのために母との描写が必要なことは分かるんだけども……。

ちなみにベッドが跳ねたり、リーガンの首が回転したり緑の吐瀉物をぶち撒けたりするシーンは、今見ると前述したように怖くはないんだけど有名なシーンをやっと見れた、という感動はあった(ちなみにブリッジしながら階段を降りる少女のシーンはなかった)。

でも一番印象に残っているのは、リーガンの部屋に入った時の見事なくらいの白い吐息かもしれない。おかげで独特の空気が出ていた気がする。しかしどんだけ冷えてたんですか……。