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ネタバレ映画感想とかいろいろ

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大人になっても真剣に鬼ごっこを続ける五人のおっさんたちの友情物語に和んだ。思ったより突き抜けはしなかったけど、その分気楽に見れるしこれで良かったのだろうなとも思う。五人のうち超人ジェリーを演じるのが『アベンジャーズ』や『M:I』などで戦闘員を演じていたジェレミー・レナーで、めちゃくちゃ説得力があるのも最高。ジェリーの時だけいちいちスローモーションで格好良い演出が入るのも笑う。五月の話なので五月中に鑑賞できてよかった。

五人のおっさんと言ってもジェリーが唯一の無敗の男なので「ジェリーと他の四人」という構図になっているんだけど、鬼ごっこで無敗ということは誰とも触れ合えていないということでもあるんですよね。そんなジェリーが最後のギリギリで、鬼になることを受け入れるラストが予想外の着地ながらもいいなと思った。あとはシェリルを巡るキャラハンとチリの張り合いや、過激なアンナのキャラクターも楽しい。

しかしエンドロールで真っ暗な画面に顔だけぼんやり浮かび上がったジェレミー・レナーが歌い出した時は暑さも吹き飛んだ。笑っていいのか分からなくてすんげえ混乱した(多分笑うところなんだと思うが……)。