ロログ

ネタバレ映画感想とかいろいろ

『アルマゲドン』感想

ブルース・ウィリス引退のニュースを知ったものの、彼の出演作で見たのが『ムーンライズ・キングダム』の一作だけだったので(『オーシャンズ12』も含めていいなら二作)エアロスミスの歌だけは知っている超大作『アルマゲドン』を鑑賞。大味なストーリーだったけど、そうした欠点を許容させるだけの力強さがあってやっぱり最後には泣いちゃったな。NASAでの訓練シーンや本番の掘削シーンなど中弛みもあるし、あり得ないようなミスによるピンチの乱発も見てて疲れはするのだけど、これがあるからこそのラストの感動だとも思うから「まったく駄目」とも言えない。この内容で二時間半は長すぎるとは思うけど、目当てのブルース・ウィリスも格好良かったのでオッケー。エンタメムービーとして素直に楽しめた。

素人の私でも疑問に思ったのであちこちで突っ込まれてそうだけど、ハリーやA.J.が宇宙飛行士ではなく石油掘削員だったことには驚いた。エリート中のエリートである宇宙飛行士に全部任せたらいいと思うんだけど、それについてはハリーが言及していたので制作サイドも自覚的なんだろうな。細かい理屈は無視しろ、という声が聞こえたのでそこはまあいいかと割り切ることにした。

しかしハリーがいつもの仕事仲間とじゃないとやれないとか言い切ったから他のメンバーの活躍が見れるのかと思いきや、ロックハウンドは後半にはお荷物でイライラさせられるのが辛かった。一方、地球を発つ前は不安要素があったA.J.は活躍するんだけど、なんつってもベンアフの若さにひっくり返った。ベンアフが出ていたことすら知らなかったので余計に。でもハリーとの最後のやり取りはやっぱり泣けたし、エンディングでのグレースとの幸せそうなショットにも和んだ。ベアも『グリーンマイル』でのジョン役が印象的な俳優だったこともあって贔屓目に見ていたので、彼が生還できたことが素直に嬉しい。チックの家族とのドラマも描写は少ないけど、それらがグッとくるシーンばかりで印象に残ってます。あと地球で指揮をとっていたトルーマンも良かったな。管制室でもピンチが多かったからこの映画は本当にエネルギーを持っていかれたけど、彼の頑張りにはいつも見入ったし、それもあって彼が一番お気に入りのキャラクターかもしれない。