ロログ

ネタバレ映画感想とかいろいろ

『インディ・ジョーンズ / 魔宮の伝説』感想

前作は面白くなるまでに時間がかかったけど、この『魔宮の伝説』はとにかく見せ場のつるべ打ちといった感じで、テーマパークのアトラクションや『ネプリーグ』で見たようなワクワクできるギミック満載の冒険が最高に楽しい。カルト教団の恐ろしく不気味な儀式とか大量にうじゃうじゃ湧いてくる虫とか、そういったグロテスクな要素もいいスパイスになっていたと思う。虫はあんまり得意じゃないんだけど、このシリーズにおいては切り離せないのだろうなと。とにかく冒険活劇の最高傑作と言われるのも納得の面白さでした。見終わった後は、エンタメをこれでもかとばかりに見せつけられた贅沢な余韻に浸れる。

冒頭の上海のクラブでのバトルからわちゃわちゃしてて楽しいし、飛行機から飛び降りて以降は「そうはならんやろ」な展開の連続でおかしいのだけどそのおかしさが楽しい。でも白眉はやっぱりトロッコチェイスで、『インディ・ジョーンズ』というと親と一緒に子供の頃に見ていてトロッコのシーンが楽しすぎて夢中になった記憶だけがあったんだけど、今見ても夢中になれたのは嬉しい。子供の頃にこんなに面白い映画を見てたのか、と当時の自分を振り返って懐かしくなった。見せてくれた親には感謝しかない。

あと今回はインディだけでなく助手のショーティとヒロインのウィリーも含めたトリオになっているのが特徴で、ショーティはちょっと生意気で鬱陶しく感じる時もあるものの随所でいい仕事をしてくれる有能な少年だった。ウィリーはずっと騒いでるからだいぶやかましいんだけど、彼女はたいへんな目に遭ってるから叫ぶのもしゃーない。むしろめちゃくちゃな冒険に付き合わされる彼女に同情すらしてしまった。そんなウィリーにも見せ場があるし、三人が力を合わせてピンチを切り抜ける展開になっていたのもよかった。しかしパンコット宮殿でのインディとウィリーの駆け引きはくだらなくて笑った。めんどくせえカップルだ!