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『インディ・ジョーンズ / レイダース 失われたアーク《聖櫃》』感想

娯楽作を求めて、子供の頃にワクワクしながら見た記憶がある『インディ・ジョーンズ』シリーズに手を出してみたけど、途中までは思ったよりワクワクできなくて驚いた(記憶ではインディがトロッコに乗っていた気がするので、トロッコがまったく登場しなかったこの一作目は初見だったらしい)。が、後半からは盛り上がってなんだかんだで楽しめちゃったな。

前半から中盤は進行にもたつきがあり、緊迫感も薄く退屈でかったるいんよね。これが名作と言われるシリーズの一作目とも思えず、拍子抜けしたのが本音だった。それでもちょいちょい魅力的なところもあって、冒頭の冒険は『ゼルダの伝説』に出てくる試練の祠そのもので笑ったし、カイロの市場で剣を持つ男と対峙したかと思えばインディが銃であっさり殺すところとか、べロックと飲み比べをしつつ逃げようとするマリオンの前に立ち塞がるトートが三節棍を取り出したかと思えばコートをかけるハンガーだったりするところとか、絶妙な間が生きるコミカルなシーンも好きだった。

後半はインディとマリオンが遺跡に閉じ込められるところから徐々に面白くなってきて、アークを積んだトラックでのカーチェイスなどは楽しかった。ラストは超常現象による着地となっていたのは意外だったけど、ロマンがあってこれはこれでいいのではないかなとも。

キャラクターで一番印象に残っているのは、意外にも拷問が得意だというトートかもしれない。ハンガーのインパクトもあるし、独特の雰囲気があって好きなんよねなんか。マリオンもだいぶやかましいヒロインなんだけど、なんだかんだで可愛いと思えた。別れ際にマリオンにキスをされて嬉しそうなサラーも可愛かったな。有能でしたね彼。インディは考古学を愛している点以外はどういう主人公なのかよく分からなかったけど、ハリソン・フォードは合ってたと思う。シリーズを追うごとに個性も出てくるだろうから、今後の活躍にも期待できそう。