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ネタバレ映画感想とかいろいろ

『ノッティングヒルの恋人』感想

バレンタインなので普段は滅多に見ない恋愛映画を鑑賞したはいいものの、あんまし乗り切れなかった。エンドロールを見て気づいたけど本作はリチャード・カーティスによる脚本だったらしく、彼の監督作『アバウト・タイム』がだいぶ嫌いな私にはやはり彼は合わないのだろうなと納得した。

目についたのはアナに魅力がない点で、とにかく大スターにしては軽率すぎるのが……。彼女がどういう人間なのかもよく分からなかった。ジュリア・ロバーツはこれ以上ないほどの適役だったし、ヒュー・グラントも淡いブルーやピンクのシャツが似合うところも含めてウィリアム役にぴったりだっただけに、二人を上手く活かせてないように見えるのがもったいない。ただ、ウィリアムの同居人スパイクのキャラクターは良かった。むしろ彼が一番印象に残ってるものな。

他にも良かったところはあって、序盤でウィリアムが雑誌社を偽って頓珍漢な映画のインタビューをする羽目になるところとか、ウィリアムが歩きながら季節を一気に通り抜けるシーンは好き。ラストの記者会見も『ローマの休日』を意識したような展開だけど、これはこれで悪くなかったと思う。

ところで、ウィリアム宅に貼られた晴れ着を纏った日本人女性のパネルはなんなんだ。ウィリアムとアナがシリアスなやり取りをしている時でもついつい後ろのパネルに目が行ってしまい、たいへん困りました。