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『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』感想

前作は乗れないまま終わったのでまったく期待してなかったんだけど、キャラクターをより深く掘り下げつつ分かりやすいストーリーで引っ張ってくれたので、世界観は相変わらず好みではないのに意外にも楽しめた。

特にクライマックスはクイルとエゴ親子の戦いを中心に、爆弾を設置しようとする危なっかしいグルート、ロケットとヨンドゥの似た者同士の会話、ガーディアンズを追うソヴリンとの戦い、乳首の痛みに耐えながらマンティスと脱出しようとするドラックス、メリー・ポピンズのように降下するクイルとヨンドゥ、ガモーラとネビュラ姉妹の喧嘩と和解など見どころがあちこちに発生して楽しい。これだけ詰め込んでるのにゴチャついた印象がないのもすごいな。

ヨンドゥの最期はやっぱり泣けた。クイルを救って死んでからも泣かせる場面の連続だったけど、しつこく感じることもなく素直に喪失に浸らせてくれたのがいいよね。ラヴェジャーズが集まって派手な葬儀を行うところもぐっと来る。一方、実の父親の方はセレスティアルという種族がエゴしか出てこなかったのもあって彼の壮大な計画についてはピンと来なかったものの、やべえやつだというのは伝わった。価値観が違いすぎるのだろうけど、色んな惑星で交配を繰り返していたというのも改めて考えるとなかなかゾッとする話だなと。まあ彼は彼なりに息子を愛していたのだろうけども。しかし何度も言うけどクズな父親ばかりが登場するのは何なんだMCU

宇宙レベルの傲慢なやつとはいえ実の父を殺し、更に義理の父まで目の前で失ってしまったクイルは辛いけど、だからこそドラックスが言うように「家族」とも言えるガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの存在が救いになっているのだろうな。今回は色んな形の家族の物語になっていたのも私好みでした。しかし素直になれないキャラクターが多すぎないかこの作品。そんな中で失礼なほどに馬鹿正直なドラックスのキャラクターが際立ってて、前作で復讐を果たして吹っ切れたのか輪をかけてアホな彼の言動が面白かった。私も二作目にしてようやく『GotG』の良さが分かってきたようです。