ロログ

ネタバレ映画感想とかいろいろ

『アルゴ』感想

「デモ隊に占拠されたイランで、人質になってしまったアメリカ大使館員を救出するために、CIAが映画をでっち上げる」という映画みたいな実話を映画化した作品、という概要だけ読めばエキセントリックな印象を受けるけど、実際に映画として見ると結構地味だった。登場人物だって多いはずなのに、主人公のメンデスを含めても印象的なキャラはほぼいない。けどそれが悪いわけでもなく、派手なキャラがいないからこそ真実味は増していたと思う。ただ私はやっぱりもっと派手な映画が見たかったので、どうしても物足りなさは残っちゃうな。

印象に残ったキャラはほぼいないとは書いたけど、オドネルだけは数少ない例外で、特にメンデスが中止したはずの作戦を決行することを伝えた後に大統領の許可を得るべく奮闘するのが熱い。一番見入ったのはあのシーンかもしれない。ラストの勲章授与に関するメンデスとのやり取りも良かった。