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ネタバレ映画感想とかいろいろ

『スワロウテイル』感想

岩井俊二の作品は合わないんじゃないかとずっと思ってたけど、意外にも最後まで面白く見れてしまった。混沌を詰め込んだようなイェンタウンという街が魅力的で、私には刺さらなかったもののハマる人が多いのも納得できる。そんな街を舞台に必死に生きようともがくキャラクターもいいんよな。独特の魅力を持つグリコ、徐々に強くなっていくアゲハ、グリコの夢を一途に支えようとしたフェイホン、ラストの残された選択肢の余韻が印象的なリャンキ、なんかよくわからんけどやたら強くてクールなラン。キャストもみんなハマってたし、特にCHARAのグリコは替えが効かないレベルで合っていた。あと指鉄砲で「バン!」ってやるのはよく見るけど、ダサくて見ている私が居た堪れなくなるケースがほとんどなのに、リャンキの初登場シーンはそういう居た堪れなさがなくて驚いた。

ライブ中やアヘン街を歩くシーン、襲われるシーンなど画面がよく揺れるのでそこだけはしんどかったけど、それでもストーリーが分かりやすいからか独特の物語の世界に没入できた。あとなんつってもイェンタウンの設定が強すぎる。