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『英国王のスピーチ』感想

英国を舞台にした映画に惹かれるのは、服装や街並みや雰囲気が好みだからなんだよなやっぱり。強い憧れがあるから、そういった映画はついつい見てしまうというか。

人前でのスピーチって吃音症でなくても緊張すると思うんだけど、バーティ本人の努力と妻とライオネルの支えあってこその最後のスピーチは、辿々しいけど真摯で素晴らしかった。王は孤独だと言われるし色んな作品でもそう描かれがちだけど、バーティの場合は異例だとでも言うように付き添うライオネルの姿が印象的。演説中のバーティをサポートするべく、指揮者のように振る舞っていたのも絵になっていた。

訓練中にバーティが普段は言わないような下品な言葉を吐き出すシーンも楽しい。「ファック、ファック、ファック!」なんて連呼出来たらそりゃ気持ち良かろうよ。バーティのような立場の人間なら尚更。

あとバーティやライオネルも魅力的なんだけど、吃音症の夫を支える奥様がめちゃくちゃ可愛くて格好良かったな。演じたヘレナ・ボナム=カーターもハマっていたと思う。