この手の作品はオチや真相が予測できることが多いけど（もちろん予測可能であっても面白い作品はたくさんあるし、先の読める作品が必ずしもつまらないわけではない）、これは最後まで真相が読めなかった。うわ久しぶりだなこういうの。
とにかく執念の物語だった。序盤は見た目の印象だけでマイカが執念深そうな女だと思っていたけど、作中で描かれたのは警部とエヴァの執念だった。母を殺して逃げたかもしれない男に体まで委ねてしまうのは、娘にとっても、そして娘の父にとってもおぞましいことのはずなのに、真実を引き出すためならやってしまえるのが凄まじい。
