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ネタバレ映画感想とかいろいろ

『THE 有頂天ホテル』感想

登場人物が多く、長回しで次から次へと流れるように展開し、それぞれのシーンが別のシーンへと影響してそれが更にまた別のシーンへ……みたいなドミノ倒しのような映像が延々と続くので、序盤は見ていてすんげえ疲れる。けど、その疲れを吹っ飛ばすくらいに面白かった。緻密に計算された伏線が怒涛のように回収され、色んな要素が集束してハッピーエンドに到達する様は、超人プレイヤーによる洗練された『ぷよぷよ』のプレイを見ているような感覚だった。伏線の大連鎖で最後は綺麗に終わるあたりなんて特に。

登場人物も魅力的なキャラクターが多かったけど、新堂、ハナ、武藤田の三人がお気に入りかなやっぱり。この三人は元々役者が好きだというのも大きいけど、特に武藤田はブッ刺さったし、佐藤浩市にこの役を与えた三谷監督には感謝しかない。というわけで、予想以上に満足度の高い映画でした。