これまでのFILMシリーズがすべて期待外れに終わっていたのであまり期待してなかったんだけど、今回は予想以上に楽しめた。
テゾーロとの対決を中心としたストーリーはシンプルで分かりやすいし、テゾーロに悲しい過去があったことを仄かしつつ、その上できちんと憎らしい敵として描かれていて、えげつない罠を張り巡らせるところも良かった。その罠もひっくり返されるけど、あの海水噴出はテンションがブチ上がる。作戦の真の狙いをルフィだけが知らされてなかったことも、ルフィがそのことについて何も言わないところもいい。金を奪おうとみんなが『M:I』のイーサンみたいなことをやってたのもワクワクした。テゾーロとの決着もゴリ押しで勝てた感はあるけど、今回は何故かあまり気にならなかったな。最後のカリーナの騙し方も爽快感があって好き。
ロブ・ルッチやスパンダム、サボなどの原作キャラが出てくるしゴチャゴチャしてる感もあるけど、こちらも単なるファンサービスだと割り切って楽しんだ。麦わらの一味とグラン・テゾーロの対決には深く関わって来ないので、頭空っぽにして彼らの出番を眺めていられるのもいい。美味しくいただきました。
